キリンホールディングス(東京都中野区)は、2030年までに売上規模3000億円、事業利益300億円を生み出す、ヘルスサイエンス(HS)事業の新たな成長戦略を打ち出した。18日に行われた機関投資家向けの「インベスターデイ2024」で明かした。
市場調査のインテージヘルスケア(東京都千代田区)は12日、2024年度の国内サプリメント・健康食品市場規模が1兆2382億円で、前年度の1兆2385億円とほぼ同等と発表した。サプリメント等の利用者については4786万人で、前年度比3.7%減と推計。一方、一人当たりの平均購入額は2万5871円で同3.8%増とした。
キリンホールディングス(東京都中野区)は22日、グループ会社の協和発酵バイオのアミノ酸、ヒトミルクオリゴ糖(HMO)事業を中国のバイオ企業に約105億円で売却すると発表した。キリンが進めている事業構造改革の一環。今回の事業譲渡の対象は、約70億円を投じて2023年からHMOを本格生産しているタイの工場施設も含まれる。
健康食品受託製造大手の東洋新薬(本部・佐賀県鳥栖市)の2024年9月期のグループ売上高が2年ぶりに300億円台に回復した。前期比20億7000万円プラス(107%)の306億9000万円を計上。機能性表示食品のサプリメントやプロテインの受注増、化粧品事業における医薬部外品の受注が伸びたことをプラス要因として挙げている。同社が13日発表した。